大名結び(浪人結び)

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下緒強化ウィークということで先日の稽古で、下緒結束方法を確認しました。
天心流では大刀は基本的に胡蝶結び(蝶結び)を用いますが、大名結び(浪人結び)や結束しない場合の下緒の処置なども復習しました。

下緒について
https://tenshinryu.net/?p=1819

天心流では基本的には用いない大名結び(浪人結び)ですが、太刀緒の結束法としては同様のものを用いますし、嗜みとして出来るようになっておいて欲しいということで今回は稽古中に大名結び方法を簡単に紹介しました。

慣れてない人は、混乱しながら挑戦していましたが、私の数少ない編み物経験では編み物の方ががよっぽど頭がこんがらがるので、慣れればどうということはないでしょう。

非常に美しい、飾るのにうってつけな結束方法かと思います。
また結ぶ手間に反して解くのは実は簡単です。
動画冒頭に示した通り、両端を引けばきれいに解けます。

そういえば以前、国外セミナーで遠くから参加してくれた人に、なぜ結束するのかということを質問されました。
下緒の結束の理由は「下緒について」をご覧いただくとして、彼は「納得できたが自分は下緒は咄嗟の時に血止めのためなどにも使うと教わった。しかしこのように複雑に結束してはすぐに使えないのではないか?」とさらに質問されました。

その時は胡蝶結びであり、これは片手で簡単に解けます。
質問の1秒後には結束を解いて、彼は驚嘆の声を上げていました。
彼は「すごい!素晴らしい!でも下緒を解かせてしまって申し訳ありません!」と感謝と謝罪をしてくれました。

しかし「私は技を切り売りに来たのではありません。出来る限り天心流のすべての教えと智慧を伝えるために来ています。こうした細かい所に疑問を持ってくれたことに私は深く感謝しています」と伝えました。

そして即座に結束しなおしました。基本的にさっと結ぶ分には1~2分もあれば十分です。
また彼は驚いていました。

ちなみにその当時は、今よりさらに英語力が低かったので、確か現地の日本人の方に通訳してもらっていました。懐かしい思い出です。




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