この未曾有のコロナ禍の中で、天心流ではフェースベールの導入、オンライン稽古の展開、大演武会の初開催…日々出来る限りのことをしてきました。
そして着実にその成果はあらわれていました。
しかし二度目の非常事態宣言発出、そして解除後もなお続く自粛要請。
さらにはご存知の通り、まん延防止等重点措置が実施され、出口の見えないトンネルに入ってしまったかのように、あらゆる業界が大打撃を受けています。
それに足並みを揃える如くに、再び職場の都合や家庭への配慮により稽古難民に陥る門人が続出し、門人のモチベーションが低下している今、天心流はひとつの岐路に立たされています。
この人類全体に深刻な事態に陥っている今、生活に必要なわけではない武術もまた困難な状況に陥いるのは当然のことです。
しかし、それが当然だからこそ、何としても起死回生の試みを行っていかなければなりません。
当然のことを当然と思った途端に古武術界は瓦解します。
過去にどれほど輝いていても、非生活文化の陰りは突然訪れます。
テレビの前に屈した日本映画、ゴールデンタイムの顔だったプロレス、最近は野球や相撲も大きなクレバスに陥ったかのように不人気に陥っています。
武道もまた同様に多くの門人を擁していた時代から、いつしか子供の習い事と、学生の部活だけで生き残る状況に陥っています。
一度勢いを失った時、そこから再起を図るのは、ゼロからはじめるよりある意味難しいものがあります。
確かにこの未曾有の災害の中で、不可能なものは不可能だという声があるでしょう。
敵は新型のウィルスなのです。
しかし天心流はそれでも稽古を継続し、伝承をあきらめません。
例え震災が起きても、戦争が起きても、明日隕石が降って世界が終わったとしても稽古は続けます。
そんな時だからこそです。
どう生きるべきか?
誰もが、正しさやかくあるべしという指針を見失う中で、人類普遍の原理は、いかに人生を充足させて生きるかこそが大事であるということであり、その充足は人それぞれに異なります。
そしてもし自分が一生を懸けて味わい、楽しめる何かを見つけられたら、それは人生そのものと同じ価値を持つのではないでしょうか。
今天心流を味わい尽くしている人々は、まさしく人生の価値を知る人々であり、いかに辛くても、厳しい状況でも稽古を通じて、生きがいを感じられます。
天心流では常に門を目いっぱいに開いて新たな出会いを求めています。
一緒に汗を流して、伝統を通じて新しい自分と出会えること。
これが天心流における温故知新です。
そのようなわけで、天心流兵法ではこの厳しい時代ですが、ともに明るく楽しく稽古する仲間を募集しています。
見学、体験のお申し込みは下記より受け付けております!!