TEDトーク「ムーブメントの起こし方

  • 2021年2月20日
  • 雑談
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【鍬海 政雲】

TEDというアメリカの講演会があります。
分野、ジャンルに関わらない様々な人物がプレゼンテーションを行うというスタイルです。
2006年よりインターネットで公開するようになり話題となりました。

そんな中の2010年のTEDトーク「ムーブメントの起こし方がとても強烈で印象的です。

https://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement?language=ja#t-7887

リーダーシップというのは、そこまですごいものではないという話です。
もちろんそれ自体すごいかもしれませんが、追随者があらわれなければ、パブリック、公共性が生じません。
フォロワーがフォロワーを招き、パブリケーションによって集団が構築されて、はじめてムーブメントが起こります。

私の中学時代、カリスマ教師がいました。(当時はそのような呼び方はもちろんありませんでしたが)
卒業前の学年集会で離した内容はとても印象的でした。
体育館に集められ、カリスマ教師を囲んで座る生徒たち。
ドーナッツのように遠巻きに座っています。
カリスマ教師は次のようなことを言いました。
「みんな中心から離れて座っている。それは他人事のようだ。自分の人生は自分が主役だ。皆にはこういう時、中心に座れる人間になって欲しい。中心近くに座って恥ずかしいことはない。いろんな人間がいるけど、真ん中に居られる自信をもって生きたほうが、人生は充実したものになる。もうみんなは卒業だけど、このことは覚えておいて欲しい。」

当時の私は嫌われ者で友人もほとんどいませんでした。
そういう意味では、リンチや弾劾裁判の際に中心に来ることはあっても、まともな意味でど真ん中に座れる人間ではありませんでいた。
しかしこの教えは強く印象に残り、私の人生の一つの指針となりました。

カリスマ教師のように、中心に立って語りかける一人目に誰もがなるわけではありませんが、中心に行って座ることは難しい事では有りません。

行動を難しくしているのは、人と違うことを恥ずかしく思い、周囲の顔色を伺い、楽しそうでも、より何かが起こりそうでも近寄れないという意識です。

大人になるとそれはますます顕著です。
しかし大きなリスクを伴うチャレンジはそう多くありません。
ほとんどの身近な小さなチャレンジは、リスクはごくわずかです。
人前でささやかな失敗をしたとしても、それは終生抱えるような恥では有りません。
本人はそのように思っても、十分後には忘れられているようなレベルのものがほとんどです。

江戸っ子の言葉に「人間一生糞袋」というものがあります。
糞袋とは胃腸のことで、平安時代から使われていた古い言葉のだそうですが、転じて人間を皮肉を込めて指した語でもあります。

社会性はもちろん大切ですが、なにか心に刺さるものがあるならば、飛び込まないと損です。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」

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