令和元年

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日本の新しい元号が『令和』(れいわ)となりました。
日本の万葉集の巻五、梅花の歌三十二首の序文を典拠とします。

于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。

時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。

安倍首相の談話によると、「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」とのことです。

日本国の一部には、日本独自の年号は、非合理的、非生産的で廃止すべきという意見もあります。

しかし国家というアイデンティティは、国の独特の文化、文明を築き、その独立性を明らかにするという、歴史的重みのあるものです。

本当に生産性のみで考えればすべての言語は廃止してエスペラントに統一すべきと考えられますし、私たちは必要最な栄養素をただ補給するのがもっとも効率的だということになります。

私たちは非生産的なことも含めて、人生をより豊かに充実したものし、幸福に楽しく生きたいのです。

効率、最適、合理的というものへの依存は、安易な思考を生み、無味乾燥な社会を生み出します。

独自性を楽しめない、多様性を失った無機質な社会は、まさしくディストピアです。

和して同ぜず、多様性に富む豊かな社会。
そうした中で、日本独自の歴史的、伝統的文化である古武術もまた、その多様性の一つとして日本国内外に対して、広く存在を知らしめ、また多くの人々にこれを嗜んでいただけるようますます努めます。

なお、この記事で使用させて頂いている令和の文字は、多数の受賞歴を持ち、 FGO「英霊剣豪七番勝負」戦闘演出の題字など活躍されている新進気鋭の書家、書道師範 蒼喬(そうきょう)先生の発表された文字を使用させていただきました!

・ 蒼喬先生のTwitter公式アカウント




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