2017年に行われました、第二回 彰義隊墓前奉納演武にて、天心先生が奉納しました詩吟です。
作者は、幕臣であった向山 黄村。
2015年、目の手術のため入院されたおり、偶然お隣のベッドだった方から存在を教えていただいた詩です。
天心先生はは先代の石井先生から、武士は詩吟くらい嗜まないといけないと言われて、漢詩や詩吟を学びました。
彰義隊には士林団の子孫が参加されていたと伝えられております。
先代が幼少時、ご自宅には士林団の子孫であり、彰義隊の生き残りがご自宅に来られていたそうです。
流儀の教伝書の表紙には、『無役なりしくやしさを残党の仲間で酌み交う茶碗酒け』(残党=賊軍)と記されていたそうです。
酒を飲みながら、仲間が穴だらけにされた無念を語って聞かせたそうです。
先代はまだ若かった天心先生に、いつか墓前で演武を奉納して欲しいと、その願いを伝えたそうです。
それから半世紀を経て、ようやく念願叶っての奉納演武を執り行うことが出来ました。